訪問介護システム選びで確認したいポイントは？支援制度の活用で費用削減！

訪問介護システムを選ぶポイント

・自社のニーズに合っている

まずは自社が必要とする機能やサービス内容が提供されているか、確認することが大切です。例えば、利用者の状態や介護記録の入力機能、レセプトや請求書の作成・送信機能などが挙げられます。また、利用者や関係者との情報共有・連絡機能も重要です。

・操作性や使い勝手の良さ

訪問介護システムは、スマートフォンやタブレットなどのデバイスから簡単にアクセスできます。しかし、画面の見やすさや入力・操作方法などは実際に使ってみないとわかりません。無料体験やデモンストレーションなどを利用し、操作性を確認しておくと安心です。

・サポート体制の充実度

訪問介護システムのトラブルや不具合が発生した場合、迅速に対応してくれるサポート体制も重要なチェックポイントです。導入後の教育・研修やアップデートに対応可能かなど、契約前に確認することをおすすめします。

・費用対効果

訪問介護システムの導入には、初期費用や月額費用などがかかります。そのため、導入によって得られる効果やメリットの検討も必要です。費用対効果について、導入前にシミュレーションしておくことが大切です。

訪問介護システム導入で利用したい補助金制度

訪問介護システムを導入する際には、国や自治体が提供する補助金制度の利用がおすすめです。

・IT導入補助金

中小企業や小規模事業者に対して、自社の課題やニーズに合ったITツールの導入にかかる経費の一部を補助する制度を指します。通常枠（A・B類型）、デジタル化基盤導入枠、セキュリティ対策推進枠に大きく分類できます。例えば、デジタル化基盤導入枠（デジタル化基盤導入類型）の場合、ソフトウェア購入費やクラウド利用料（最大2年分）、導入関連費などが対象経費です。補助額は最大350万円、補助率は2／3以内～3／4以内となります。

・ICT導入支援事業補助金

介護現場における介護ソフト、タブレット端末などのICT機器の導入を支援する制度です。ICT化によって、介護記録・情報共有・報酬請求などの業務効率化、介護従事者の負担軽減による雇用環境の改善、離職防止および定着促進を目的としています。ソフトウェアやタブレット端末、スマートフォン、通信環境機器の購入・設置、勤怠管理・シフト管理などのバックオフィスソフト、クラウド利用料などが対象経費です。補助金の上限額は以下のように事業所の規模（職員数）に応じて異なり、補助率は対象経費3／4または1／2です。

・介護ロボット導入活用支援事業補助金

介護ロボットの普及促進をはじめ、介護従事者の負担軽減、働きやすい職場環境の整備、介護人材の確保を目的とする事業者に対して、導入経費の一部を支援する制度です。介護ロボットの購入費やリース費に加えて、介護ロボットを活用する際に必要な通信環境整備の経費も対象となります。

大阪府での支援内容は以下のとおりです（令和4年度）。

導入費用の補助が受けられますが、補助金制度には対象者や対象経費、申請期間などの条件があり、各都道府県によっても異なります。また、年度ごとに条件が変更するケースも多いため、制度を利用する際は事前に詳細を確認することが大切です。